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インプラント

インプラント?部分入れ歯?迷ったときのために知っておきたいこと

WHO(世界保健機構)によると、健康とは、病気ではないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが 満たされた状態にあることをいいます。
お口の中における健康とは「新しく入れた歯で今までと変わらない日常生活を送る(美味しく食事を味わえる・楽しく会話できる・美しい口元で笑える)を目指す」という事です。
ここでは、インプラントと入れ歯による治療や、天然歯との違いを説明します。

天然歯の場合

天然歯では、噛む力は歯根が担っています。歯根は骨に埋まっていて、根と骨の間には歯根膜があります。歯根膜は、噛む力を調整するクッションのような重要な役割をしています。

部分入れ歯の場合

部分入れ歯には歯根がないため、噛む力は欠損した歯茎と装着する歯によって担われます。歯茎が柔らかいため、噛むと部分入れ歯が歯茎に沈み込みます。その結果、最大咬合力や食べ物を咬む効率は、天然歯の約40%となっています。

インプラントの場合

インプラントの場合、噛む力は人工歯根が担ってくれます。人工歯根は骨に直接固定されるため、噛んでもたわむことはありません。最大咬合力は天然歯に限りなく近く、食べ物を噛む力は入れ歯よりずっと高いです。
しかし、歯根膜がないためインプラントの噛む力を調節できず、他の歯を傷つけてしまう可能性があります。
インプラントは人工歯根の上層部に装着します。最終的に白い被せ物(ジルコニアクラウン)をすると、人工歯に近い審美性を得られます。
インプラントは天然歯と変わりない咬合力を得られるので、強く食物を噛むことが可能です。
また、強く噛むことで口の周りの筋肉が鍛えられ、老化を防ぎ美しい口元を得られるとも言われています。

部分入れ歯の場合

部分入れ歯は取り外し可能で、口の中で固定するための金属製の留め具(クラスプ)が必要です。クラスプの金属色が、入れ歯の美観を損ねることがあります。
留め具を見えなくすることは可能ですが、完全になくすことはできません。
入れ歯には、ピンク色の台座(義歯床)とクラスプが必要です。
片側だけ欠損していても、義歯を安定させるためにもう片側まで金属を伸ばす必要があります。入れ歯は舌の動きを妨げる場合がありますので、なるべく小さく制作することを努力しております。

~虫歯や歯周病のリスク~


部分入れ歯

入れ歯そのものは、虫歯や歯肉炎になりにくいです。
しかし、クラスプがある歯や入れ歯が接触する部分は変色しやすく、虫歯や歯周病のリスクが高まります。また、食いしばった歯に余計な噛む力がかかると、歯が動揺して歯周病のリスクが高まります。

インプラント

インプラントは虫歯にはなりません。また、周りの歯へのリスクもありません。しかし感染防御に大きな役割を果たす歯根膜がなく、インプラント周囲炎(天然歯における歯周病)のリスクがあります。

治療の制約

インプラント

骨に厚みが足りない方や全身疾患(高血圧や糖尿病、骨粗鬆症等)をお持ちの方には手術ができない場合があります。

部分入れ歯

残った歯の本数によっては入れ歯の形が複雑になり、調整が難しい場合があります。

メインテナンスについて

部分入れ歯

入れ歯では定期的なメンテナンスが必要です。体重の変化によりお口の中が痩せたり、または太ったりすると入れ歯が合わなくなることがあります。

インプラント

インプラントは数か月に一度、天然の歯と同様にクリーニングをする必要があります。

費用

部分入れ歯

入れ歯は保険適用から保険適用外のものまで各種あります。

インプラント

インプラントは保険適用外です。

期間

部分入れ歯

印象を取ってから装着するまで3週間前後必要です。

インプラント

下顎で2~3ヶ月、上顎で4~6ヶ月が目安です。
※患者様の骨の厚みによっては骨充填材を入れる手術が必要な場合があります。

患者様にとってベストな治療とは

天然歯に近いお口の中は、楽しい会話、美味しい食事につながります。
インプラントは、形や大きさ、色など、天然歯に近いものを作ることができます。
入れ歯に必要な留め具がなく、金属が見えないため美しい口の中を再現できます。

実験データによると、インプラントは天然歯に限りなく近い咬合力を持ち、咀嚼効率(ある物をある速度で噛み切る効率)は80%以上(入れ歯は30~40%)です。

食べ物をしっかり咬めるということは、
•消化吸収が促進され、栄養をしっかり摂取でき、全身の健康状態を良くします。
•食べ物より出る味物質の量を増加させ、食事が美味しくなります。
•脳の活性化や顔の筋肉が鍛えられることによるアンチエイジングの効果もあります。


以上のように、インプラントは非常に有効な医療行為です。
インプラントの機能的・審美的な構造は天然歯に近いため、通常の生活では口の中を意識する必要がありません。
一見すると入れ歯よりもインプラントの方が良いと感じられるでしょう。
しかし、インプラントによる治療には限界があります。
骨の厚みが十分でない場合や、全身疾患があり手術が不可能な場合は、インプラントを使用することができません。
多くの歯を失った人には、安全性、長期予後、トラブルの少なさから、入れ歯が適していることが多いようです。また、治療費の高さも悩みどころでしょう。
インプラントは、あくまでも選択肢の一つです。
"インプラントに切り替えたい"と強く希望されている方でも、"入れ歯 "から始めて、悩んだ末に選択される方が多いです。


当院では患者様とじっくり話し合い、様々な選択肢の中から最善な治療方法を決定しております。是非一度ご相談下さい。

インプラント体埋入の様子①

スタッフ全員手術着着用の上、外科手術を行っています。

インプラント体埋入の様子②

無事埋入が終わりました

手術完了後の縫合の様子

横から見た様子。

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